当時、高額だった携帯電話をキャバクラやラウンジに持って行ったとき、ホステスの女性たちは私をおだててくれました。まだまだ携帯を持っている人が少ない時代に、20代の若者が携帯を持つとなると珍しかったのです。

珍しかったのは間違いありませんが、私と同じように携帯電話を見せびらかしている男性は沢山いました。ですから、私が携帯電話をキャバクラに持って行ったところで、実はホステスたちは携帯を見飽きていました。

見飽きていたのですが、「わぁ~すごい、お金持ちですね。仕事が出来るんですね」と言って煽てれば、私はボトルを入れますし、延長もしますし、複数のホステスを指名するのです。

携帯電話

ボトルが入って指名があり、延長もされれば、彼女たちにマージンが入ります。自分たちの給与を増やすためであれば、私のような若造をおだてるのは何てことないのです。そのことをわかっていた面もありました。

しかし自尊心を満たしてくれる場所、自分がモテていると勘違い出来る場所から抜け出すことは出来ませんでした。

月収50万円の時にサラ金から借りて、月収100万円の時にサラ金へ返済する

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キャバクラで使うお金は給与の範囲内で収めていました。しかし、少しずつタガが外れていき、給与では賄いきれなくなっていきます。当時はサラ金全盛時代でしたから、先輩や同僚から「サラ金いっとけ、男は借金があってなんぼだろ」と言われました。

今から思えば、どれだけお目出度い人間の中で自分は仕事していたのかと思います。またお目出度い人たちに言われたことを真に受けて、サラ金に手を出した私は更にお目出度い人間でした。

私の給与体系は歩合給でした。ですから売上を上げればあげるほど給与が増えます。今ではネットビジネスなどで年収数千万円、数億円稼ぐ若い起業家はザラにいます。

しかし、当時は20代で年収1,000万円近く稼ぐ人は、それほど多くなかったように思います。ですから私は恐ろしく勘違いし調子にのっていました。サラ金からお金を借りても、来月には給与で100万円ぐらい入ってくるからすぐに返済できると思っていました。

100万円

実際サラ金からお金を借り始めて数年間は年齢の割には高い年収を得ていましたので、返済は苦になりませんでした。

歩合給ですから月によって波があります。100万円を超える月もあれば、50万円ぐらいしかないときもあります。この50万円の給与の時にサラ金からお金を借りて、給与が多い時に返済することを繰り返していました。

年収が高く、返済もきちんとし、コンスタントに借りていましたので、サラ金業者からすれば、優良顧客だったのは間違いありません。あの頃のクレジットヒストリーは素晴らしく、今で言うレクサスやBMWなんかも簡単にローンで買えました。

続く