学生時代にスポーツや勉強で活躍し、家族関係も良好だったのに借金漬けになってしまった彼です。彼と酷似したケースは日本だけではなく、世界中にあります。全日本選抜やプロスポーツのドラフトでノミネートされた実績のある男性が、30歳を超えてギャンブル依存症となり多重債務に陥りました。

彼の親も自慢だった息子がギャンブルに明け暮れてしまい、消費者金融にクレジットカードから借金をして多重債務になったことを悔やんでいました。

「なんで自慢の息子がこんなことに…」と聞いて私も同感ですが、実は我々が知らない原因が有ります。どんな親でも自分の子供を立派な人間にしたいと思い、スポーツをさせたり勉強をさせたりします。

人生の転落

この”~させる”ことに対する度合いが問題です。特に少子高齢化で子供が少ないので、今の親は我が子に時間とお金をたっぷりと掛けます。厳しいサッカークラブに通わせ、その後に勉強の塾に通わせます。

文武両道という考えは理解できますが、サッカークラブと塾と学校ですから本人は自分の時間がありません。スポーツと勉強以外の時間がないため、自己形成に務める時間が少なくなってしまいます。

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文武両道による時間の拘束が子供の自己形成を阻害する

スポーツクラブや塾の先生の中に「専門のスポーツや勉強以外でも、自分にとって大切なもの楽しい物を持つべきだ。人生は長いから広い視野で見るように心がけよう」と教える監督や先生は極稀です。

下手に人生論を語ろうものなら、「スポーツや勉強以外教えるな」と親からクレームが来る可能性さえ有ります。ですから必要とされる分野意外に口を出しづらい環境です。

青年期に自分の視野を広げない生活が依存症を生み多重債務に陥る

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青春時代を勉強やスポーツに全力で取り組んだ青年は言います。「それ以外の道?一体自分にはこれ以外に何があるのでしょう。どうやって生きたらいいのでしょう」

オリンピックで活躍した選手の中にもアルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存になり、多重債務に陥ったあと破産しています。メダルを取った一流選手が、メダル獲得後の人生が決まらず、取り巻きの言われるがまま過ごしたそうです。

ゴールドメダリストとしていろんな会場で紹介され、チヤホヤされ続けるだけの人生でした。彼は自分自身で何かをすることが出来ず、常に他人に依存しないと生きていけない人生へと変貌してしまいます。

そんな自分の人生に嫌気が差してしまい、お酒に頼るようになりました。そこから一気にアルコール依存症となり、持ち金を次々とお酒に使います。家でも飲むし、外でも飲みます。常に酒を飲んで酩酊していますので、自分の資産がどれだけ減ってるかわからなくなります。

そしてついに銀行口座にお金がなくなり、借金をして、そして返済できずに破産です。多重債務の根幹は、意外に幼少期から青年期の生活にあるのです。

続く