銀行、カードローン会社などの大きな金融機関は、会計上の利益が会社の業績を図る上でとても大切です。利益がきちんと出せていないと大企業は株価が左右されます。

この利益をある程度保持し続けるために、色んなテクニックを使います。そのテクニックの中に債権放棄があります。金融機関が債権放棄する理由を紹介します。

債権放棄をすることで利益を確保したい金融機関

借金をして返済できない債権を不良債権と言います。不良債権は本来貸し倒れとして損金算入することで、利益を抑えて税金を少ないしたいのが本音です。抵当権がついている場合は、損金算入は税務上認められません。

担保の価値が下落し、事実上は貸し倒れと同様な状態でも、抵当権がある以上は損金に算入できません。

競売にせよ任意売却にせよ、抵当権が外れて試算処理できるだけでも、金融機関にとっては大きなメリットになります。

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カードローン会社、銀行が債権放棄したくなる理由

こういった事情がありますから、借金の残額が少額の場合は「もういいよ」とばかりに取り立てをしない金融機関があります。正式に債務放棄を債務者に送付する企業もありますが、多くは事実上の債務放棄(自然に時効になる)をする金融機関が沢山あります。

カードローンや消費者金融などの無担保債権であっても法的な請求はできますが、手間と弁護士費用などの経費をかけても回収できなければ意味がありません。

担保を取っていないカードローンなどの無担保債権は回収が非常に難しいのが現状です。ですから何らかの理由で返済ができなくなり、自己破産するような状態であれば、残債については交渉次第で放棄してもらえます。

ただし、他にも資産があるとか、給料や退職金が確実に入るといった場合は、法的請求を含めた支払い請求の対象者になります。

こうした人は債権者にとっては良いお客さんですから、債権放棄をしてくれる場合は少ないでしょう。

金融機関が債権放棄した事例を紹介しましょう

金融機関が債権放棄した事例

大阪に住むAさんはサラリーマンとして働いていましたが、不況の煽りを受けてリストラになってしまい収入が激減しました。彼なりに仕事先を探しましたが、40歳を過ぎていましたら再就職ができずに派遣やアルバイトで繋ぐ日々です。

住宅ローンを抱えていましたがアルバイトや派遣の収入では返済ができません。貯めていた貯金が底をついてしまって、ついに競売開始の通知決定を受けてしまいました。

不況やリストラによって収入が激減したり、リストラに遭ってしまう人は沢山いましたし、今後も減ることはありません。アメリカのような格差が日本にも押し寄せていますので、住宅ローンや借金を滞納する人が減ることはありません。

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派遣、リストラに遭って収入が減り借金が返せない場合の対処

Aさんのように借金が返済できなくなった事例は山のようにあります。こういった借金返済が出来ない場合の対処方法としては、自宅マンションを任意売却によって売却します。

任意売却する際に残っている借金が自宅マンションを売った価格よりも多いことがわかっていました。マンションを売ったとしても、まだ借金が残ってしまう状態です。

派遣やアルバイトでしのいでる人に、住宅ローンの一部をまだ返済できる力はありません。こういった場合は、金融機関に債権放棄の交渉をします。この交渉をするのとしないのとでは大違いです。

⇨ 債権回収会社との借金の減額交渉は誰でも出来る「サービサー」

さらに金融機関に交渉する際、残債の債権放棄だけではなく、次のアパートを借りる費用や2ヶ月ほどの生活費も手元にほしい旨をお願いしました。住む場所を失うわけですから、生きていくことができなくなります。

こういった事情であれば、金融機関は債権放棄や新しい生活をスタートできるための資金まで回収することは稀です。

不動産投資に失敗して債権放棄を依頼

不動産投資を行う場合、購入する不動産を担保にお金を銀行から借りて不動産を購入します。不動産を購入する際にお金を借りると、当然返済が発生します。

この不動産購入の借金を返済するためのお金は、購入した不動産から発生する賃貸収入や購入した不動産を売却する利益で返済します。

ある方は賃貸マンションの不動産投資のために銀行から融資を受けました。賃貸マンションを購入した当初は、賃貸収入が入っていましたが、入居者が募れなくなってしまい収入が激減してしまいました。

賃貸収入が減ってしまうと返済が苦しくなります。そこで購入した賃貸マンションを売却しようと不動産会社に依頼しましたが、なかなか売却ができません。

金融機関は債権放棄をしてでも回収したい

そこで金融機関に対して賃貸収入が減っているため、現状では返済が滞ってしまう旨を伝えます。当然、相談した当初は金融機関は突っぱねますが、実際に返済ができなくなると少しずつ歩み寄ってきます。

そこで任意売却によって賃貸マンションを売ることと、一部残ってしまう債務に対しての債権放棄を依頼しました。

返済の延滞が続いて競売にかかってしまって売却するよりも、任意売却によって売却する方が高く売れます。金融機関は債権をできるだけ多く回収したいのが本音です。彼らの本音は出来るだけ多くの債権を回収することだという事を忘れなければ交渉は有利に進みます。

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任意売却+債権放棄はウィン・ウィン

住宅ローン、不動産ローンなど、大きな金額を借りている場合に延滞すると、任意売却+債権放棄が債権者にも債務者にとっても都合が良い方法です。

しかし、実際は任意売却を選ばずに競売で自宅を売ってしまう場合がほとんどです。

理由は借金を返済する側の心の問題です。借金をしていて返済が遅れると金融機関は返済を迫ってきます。当たり前のことですが、この返済が迫られることは強烈なストレスです。

返済をしなければならないのは重々わかっていても、何度も「金返せ」と言われると病んでしまったり気力を失ってしまいます。こういった状態になると「どうせ住宅を取られるなら任意売却でも競売でもどうでもいい」や「今更ジタバタしても仕方ない」などと思ってしまいます。

ある意味、開き直ってしまったり、人生を投げてしまうのです。

借金がなくなっても人生を再スタートできなければ意味がない

実は私も同じような気持ちになったことがあります。あまりにもカードローン会社が返済を迫ってくるので、煮るなり焼くなり好きにしろと思ったほどです。

こういった状態で競売になって自宅を失ったり、カードローン会社から強制執行をされてしまうと強烈な無気力感や絶望感に襲われます。

仮に競売で借金がなくなったり、自己破産をして借金がなくなったとしても、残りの人生はまだまだ続きます。任意売却+債権放棄という方法はたしかに手間がかかったり、心理的なストレスがあります。

しかし、借金に対して前向きに対処しないと返済後の人生に大きな影響を与えます。無気力や絶望感で生きていかないためにも、任意売却+債権放棄という方法を検討することは素晴らしい方法です。