多重債務、借金地獄の次に連想されるのは夜逃げ、自害ですが、借金地獄の苦しみから逃れるためであれば自己破産や債務整理をすべきです。自己破産をすることは決して悪ではなく、再出発のための手続きです。

再出発のための自己破産件数は毎年減り続けていました。自己破産しなくて済む状況が作られたことが功を奏したといえます。

2006年から施行された貸金業法の改正と利息制限法の上限を超える過払い金の返還、自己破産ではなく債務整理が浸透していることで自己破産の件数が減っていきました。

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減っていた自己破産者数が13年ぶりに増加に転じる

減少傾向にあった自己破産数が2016年度は64,637件となり13年ぶりに増加しました。自己破産件数のピークは2003年の242,357件でした。

自己破産件数が増えている原因は銀行カードローンの利用者が増えたからです。貸金着用法の改正までは消費者金融、今で言うカードローンのアコム、プロミスなどで借金をしていました。貸金業法改正後は銀行のカードローンへと借りる人がシフトしました。

銀行の収益はお金を貸して利息を得たり、預かっているお金を運用して収益を上げますが、日銀のマイナス金利政策によって利益を得ることが難しくなっています。

マイナス金利でなかったとしても、超低金利ですから貸付による利益確保が難しい状態が続いていました。そこで個人向けの小口による貸出であれば高い金利を得ることが出来るため、銀行はカードローンの発行を積極的に行いました。

昔の消費者金融の取り立てはまさに暴力団まがい

消費者金融の大手でアイフルがありますが、当時、恐ろしい取り立てをして社会問題になりました。「内蔵を売れ」などと脅して借金を回収していましたので、恫喝恐喝が当たり前だったのでしょう。

昔の消費者金融がどういった社内であったかが分かる動画があります。下記は武富士の上司が社員に対して恫喝している音声です。こういったパワハラ満載の社内ですから、社員がお客さんに対して借金を回収するとき、同じように凄んでいたのは言うまでもありません。

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銀行カードローンの安心感と無担保とATM

銀行と消費者金融を比較すると、言うまでもなく銀行は無茶な取り立てはしません。紳士的であり、ある意味事務的に債権を回収します。カードローンの債権を銀行が自宅にまで来て回収することはまずありません。

また、消費者金融と同じように無担保で借りることができ、銀行のATM、コンビニのATMなど沢山の場所で借りたり返済することができます。

お手軽さと銀行への安心感が多重債務へと引き込みます。

総量規制対象外の銀行カードローンなら借り放題?

消費者金融の借り過ぎによる多重債務が社会問題化したため、総量規制という法律が制定されました。債務者が年収の3分の1を超える借り入れができません。

また、新規のお客さんが50万円以上の借り入れをする場合、債務の合計が100万円を超える場合は所得証明が義務付けられました。

総量規制の対象となる借金の種類です。

  • 消費者金融・カードローン
  • 信販会社
  • クレジット会社

銀行のカードローンは総量規制対象外ですから、以前の消費者金融のように借り入れができます。また銀行は消費者金融よりも金利が低いですから、債務者も妙な安心感があって複数に渡って借りてしまいます。

銀行カードローンの利用者は急増している

銀行という信用、無担保、ATMやネットの充実から、銀行カードローンの件数は大幅に増えています。銀行カードローンの融資残高は2016年までの5年間で60%も増えています。

消費者金融で借りれなくなった層が、銀行カードローンに乗り換えた形になっています。消費者金融よりは金利が安く、取り立ても優しいですが、多重債務には代わりありません。

もし銀行カードローンを3社以上借りていたり、銀行カードローンを返済するために新たなカードローンを契約しようと思っているなら、間違いなく自転車操業に陥り借金地獄です。

借金地獄から脱出するために借金をすると自転車操業から抜け出せない

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日本人の年収は下がり続けているので借金は減らない

年収推移・サラリーマン

上記はサラリーマンの平均年収の推移です。あくまでもサラリーマン、平均年収ですから、非正規雇用は入っていません。更に平均年収ですから、年収の高いサラリーマンが年収の低いサラリーマンの所得を釣り上げます。

実際はサラリーマンの年収の中央値を見ると、より現実的な数字となります。中央値としては350万円という情報が出回っています。

労働者の内、非正規雇用が4割を占めていますから、働いている人の中央値はもっと下がる可能性があります。いずれにしても日本人の所得は下がり続けていて、ここ最近でようやく下げ止まりしています。

銀行カードローンが総量規制の対象になればヤミ金が台頭する

総量規制のように銀行カードローンも規制される可能性が高いでしょう。そうなると自転車操業で生き続けていた人たちは、借金を出来る金融機関がなくなってしまいます。

そこで登場してしまうのがヤミ金です。ヤミ金は銀行カードローンが総量規制の対象になることを口をあんぐりと開けて待っています。借金を返済しようと頑張ってしまう人は、多重債務に陥ってもその場さえ良ければホッとしてしまいます。

以前の私がまさにそうでした。

ですから銀行カードローンを返済するために闇金に手を出してしまう人が増える可能性があります。闇金に手を出してしまうと一筋縄ではいきません。素人が勝てるような相手ではありません。

ヤミ金に思わず手を出してしまいそうになったら、自己破産、債務整理に目を向けてください。借金をチャラにすることは決して悪ではありません。自宅を持っているのであれば、自宅を残して他の借金を整理する個人再生があります。

借金を返済する知識、借金を整理する知識を身につければ必ず人生を再スタートできます。